MOMOとCHIKOのこと
すべては、ちこが教えてくれました
私とちこの出会いは、ちこが12歳の時でした。
一緒に過ごした時間は約6年間。
数字だけを見ると、決して長い時間ではありません。
でも、その6年間は、私にとって何年分にも感じるほど濃く、かけがえのない時間でした。
ちこは、私にたくさんのことを教えてくれました。
命のこと。
向き合うこと。
今を楽しむこと。
そして、食べることの大切さ。
ちこが我が家に来てから、少しずつ身体の変化が見えるようになりました。
まずは乳腺腫瘍の摘出。
そして14歳の時には、子宮蓄膿症になり、全身麻酔での手術を受けることになりました。
熱?と思って病院に行ったら即入院。
その時、私はちこにたくさん話をしました。
「大丈夫だよ」
「目が覚めたら、お腹が変な感じすると思うけど、先生の言うことを聞いて、しっかりごはんを食べようね」
「ごはん食べないと元気だないんだよ」
「ももちゃんは必ず迎えに行くからね、絶対に迎えに行くからね!」
「まだまだ楽しいこと、美味しいこと、嬉しいことがいっぱい待っているからね」
「大好きだよ、神様が守ってくれるからね」
ちこの首につけていた鈴の付いた大きな大きなお守り。神様に祈り、そう伝えながら、必ず戻ってきてくれると信じていました。
そして翌朝。
目を覚ましたちこは、先生も驚くほどの食欲でごはんもしっかり食べてくれました。その後の回復も順調でした。
その姿を見て、改めて思いました。
この子は、生きることを諦めていない。
まだまだ一緒に楽しい時間を過ごしたいと思っている。私もそう。
同時期に腎不全も分かり、体調や数値と向き合う日々が始まりました。
「どうすれば少しでも楽に過ごせるか」
「どうすれば、この子らしく毎日を楽しめるか」
「犬の食事とはなんだろうか」
必死に考えました。
市販のフードだけで満たされているのだろうか。
なぜ食べないときがあるんだろう。
どうして人間の食べ物を欲しがるのだろう。
食べることを楽しみにしているのに、笑顔がないときがある。
たくさん調べて、
そこで出会ったのが、犬ごはんについて学ぶきっかけとなった本でした。
鎌倉manpuku gardenの俵森朋子先生の「犬ごはんの教科書」。
そこから犬猫の食事について学び、先生から食だけではなく、動物たちへの向き合い方、愛するということを教えていただきました。
食べたもので身体はつくられる。
毎日の食事が、その子の身体を支える。
そして、美味しく食べられる時間は、生きる喜びにつながる。
ちこと過ごした日々の中で、私はそのことを実感しました。
病気だから食べるのではなく、
元気な時から身体を養うこと。
その子がその子らしく過ごせるように、毎日のごはんを大切にすること。
それが、現在の百寿ごはんの原点になっています。
ちこは最後の最後まで、ごはんを楽しんでくれました。
18歳2ヶ月。
最後の夜も、目玉焼きと鮭ミルクを美味しそうに食べてくれました。
その姿は、今でも私の心に残っています。
「楽しく・美味しく・健康に」
これは、ちこが私に教えてくれた大切な言葉です。
百寿商店は、ちこから受け取った想いを、今度はたくさんの愛犬さんとご家族へ届ける場所です。
食べることは、生きること。
毎日のごはんが、愛犬との幸せな時間につながりますように。
たのしく・おいしく・健康に。
愛犬さんとご家族の笑顔が、永く永く続きますように。
ちこと過ごした時間の中で、私は大切なことを教えてもらいました。
長さではなく、深さを教えてくれた時間
私は、ちこと約6年間を過ごしました。
決して長い時間ではありません。
でも、その6年間は何十年分もの幸せが詰まった時間でした。
私はちこから、
長生きだけが幸せではないこと。
今日を楽しむこと。
美味しく食べること。
安心して眠ること。
一緒に笑うこと。
その積み重ねこそが、
豊かな犬生なのだと教えてもらいました。
楽しく過ごすこと。
美味しく食べること。
心に残る素敵な時間を重ねること。
「たのしく・おいしく・すてき」
その一日一日の積み重ねが、心と身体の健やかさにつながっていく。
ちこは、身をもってそれを教えてくれました。
そして、その想いが、
「たのしく・おいしく・健康に」
という百寿商店の大切な言葉につながっています。
ちこが教えてくれた、命と向き合うということ
ちこと過ごした時間の中で、私は命の強さを何度も見せてもらいました。
身体が思うようにならない時も。
病気と向き合う時も。
ちこはいつも、その時できることを精一杯楽しんでいました。
ごはんを食べること。
陽の光を浴びること。
大好きな人のそばで眠ること。
今日という時間を生きること。
その姿を見て、私は気づきました。
動物たちは、最後の最後まで「生きる力」を持っているということ。
身体が動く限り。
小さな変化の中にも、生きようとする力があるということ。
だから私は、ちこが頑張っているのに、私が先に諦めてはいけないと思いました。
「この子はまだ生きようとしている」
そう感じるたびに、私自身も前を向くことができました。
ちこは、命とはただ長く生きることではなく、
その時間をどう大切に過ごすかを教えてくれました。
病気になった時に、私が大切にしていたこと
ちこが腎不全と向き合うことになった時、私も不安や恐怖でいっぱいでした。
大切な家族が食べられなくなること。
元気だった姿が変わっていくこと。
「もういなくなってしまうのではないか」
そんな不安に押しつぶされそうになる日もありました。
でも、そこで私はちこから教えてもらいました。
病気になったから終わりではない。
今できることは、まだあるということ。
その子が少しでも楽に過ごせること。
美味しく食べられること。
嬉しいと思える時間を増やすこと。
飼い主さんが「もう何もできない」と思った時でも、できることは必ずあります。
食事を見直すこと。
身体の変化に気づくこと。
その子の声に耳を傾けること。
そして、何より一緒に過ごせる今日という時間を大切にすること。
私は、ちこと過ごした経験から、
「諦める前に、まだできることがある」
ということを学びました。
だから今、愛犬さんのことで悩んでいる飼い主さんへ伝えたいと思っています。
食べられなくなった時。
元気がなくなった時。
年齢を重ねた時。
不安になる気持ちは、とても自然なことです。
でも、その子のためにできることは、まだ残っているかもしれません。
手術後、回復して念願の海!
たのしく・おいしく・健康に
CHIKO
